アナグマに遭遇

ニホンアナグマ (イタチ科 アナグマ属)

 2年ほど前に、たまたま野生のアナグマに遭遇して、運よく写真に収めたことがあったので記録に残すことにする。

 6月中旬晴れ、午後2時前ごろ。山の中腹にある池まで行った帰り道、ひとりで林道を徒歩で下っていた。すると下の方からコーギー犬のような生き物がこちらに向かっているのが見えた。今どき野良犬なんて珍しいと思ったりしたが、すぐにいやいやタヌキかも・・・、いやタヌキにしては太い肢・・・。ずんぐりむっくりした体つきから、やっとアナグマにたどり着く。実物は見たことないが。

 夢中で路肩に積もった腐葉土を鼻先で探りながらこちらに向かっている。こちらがじっとしていても、相手はどんどん近づいてくる状況だ。林道はかなり傾斜していて、ゆるく蛇行している。その頃使っていたコンデジは望遠機能もついていたので、死角に隠れてカメラをいじる時間もあった。近づいて来る姿を何枚か撮り、アナグマがやっとこちらの存在に気づいて立ち止まったのは10mくらいの地点だった。

 顔中土まみれ。つぶらな瞳。10秒くらいにらめっこ。小さな頭でいろいろ考えていたのだろう。その後まわれ右をして、一目散に林道を駆け下り、途中からけもの道?にそれ山に帰っていった。

撮影:2008-06-13

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