コブシ(モクレン科) ⇧落ちていた実。 撮影:2010-10-01
⇧ 左:2011-11-27 右:2012-02-11
コブシの種はチョコレート色のハート型、と聞いたことがある。先日ふとそのことを思い出して確かめたくなった。11月に剥き出しの実を撮影した場所に行ってみると、すっかり干からびたそれがぶら下っていた。辛うじて数粒の実がくっついている。
家に持ち帰り、ドライフルーツのようなねっとりした赤い実から大きな黒っぽい種を引っ張り出す。う~ん、ハート型というよりお尻型。ちょっと残念。ちなみに裏側には凹みはない。あと面白いと思ったのは、実が太い木綿糸のようなひも状のものでしっかりつながっていること。なんかへその緒みたい。
コブシの花。黒い虫は、ナミテントウ二紋型。 撮影:2009-04-10
モクレン科は原始的な植物とのこと。沢山の雄しべと雌しべがある。花は芳香はあるが蜜は持たない。まだ花の少ないこの時期、蜜がないかとやって来た虫たちが花の上を歩き回り、運よく受粉した雌しべだけが実を結ぶ。それでこんなふうにでこぼこの実が出来上がる。(写真下)これを握りこぶしに見立てて名前になった・・・という説もある。