ユリ科カタクリ属
橋の上でクマノミズキの芽吹きを撮っていたら、軽自動車が止まって声をかけられた。
「なんかいいもん、いたかい?」
80代くらいのおじいさんで、何年か前にも同じように声をかけられた。地元の方で、この辺の山のことはもちろん、いろいろなことをよくご存知だ。その時は、ナラメリンゴフシの話を聞いた。今回はカタクリの話をされた。むかし車道ができる前、この辺にはカタクリがいっぱい咲いていたとのこと。助手席でやさしそうな奥様がにっこりされた。
おじいさん達と別れた後、来た道を引き返しつつカタクリを探していた。いままで気がつかなかったが、どこかに一株くらい残っているかもしれない・・・。すると藪の奥の暗がりの中に、あの特徴的な葉っぱをみつけた。近くに花をつけている株も2-3株あった。しかしそこはもうカタクリの本来の生育環境ではない。遅かれ早かれ絶えてゆくだろう。 撮影・・・2011-04-24
⇧ これは良好な場所で育っているカタクリ。 撮影 2014-05-18