これがかんたん*まくら。あの夏の野山にはびこる雑草、ガガイモの果実。子供の頃、どこかでこれを見つけて家に持ち帰ると母がつぶやいた。「あれまぁ、カンタンマクラ・・・」ただの方言だと思ったが、妙に頭に焼き付いて離れず。たしかに枕にしたいような感触。このカンタンマクラが、「邯鄲の枕」のことではないか・・・と気がついたのは大人になってからだ。栄枯盛衰とか人生の儚さ・・・に関する故事であるが、このブログはそんな大それた意味はない。ちょっとくたびれた人間の日々の備忘録である。
去年の冬のさなかの2月、庭にひとつだけ実った果実が裂けて種子を飛ばす。
絹のような光沢の長い毛足で、ふわふわと優雅に漂っていた。これってケサランパサラン?