ドイツトウヒ(オウシュウトウヒ) マツ科トウヒ属
昨日の午後のこと。むんむんといやな暑さが続いた後、今はやりのゲリラ豪雨が突然襲ってきた。シフトの関係でいつもより早めに帰宅していたので、うちの中で呑気にその様子を眺めていた。大粒の雨が降り出したかと思ったらすぐにすさまじい雷鳴が鳴り響いた。でも一番すごいと思ったのは暴風。短時間であったが・・・。なにかガサッという振動のようなものを感じ、トウヒの枝の枯れた部分が落下したかもしれないと思った。雨が小降りになってから外に出てみると、なんとあのトウヒの大きな木が根こそぎ倒れている!
まさかと思ったが、やっぱり・・・という気持ちもあった。8年前にこの家に越して来てこの木を見た時、幹の部分がすかすかで危ない気がした。業者の人に伐採した方がいいか見に来てもらったことがある。その人は新しい幹が外側から出来ているから大丈夫、と言ったのでとりあえず切らずにおいた。(上の写真でもかなりのダメージが見受けられる)
毎年きれいな新芽を出すが、昨年あたりから枝が部分的に枯れてちょっと心配だった。それにしても母屋はもちろん物置小屋も上手に避け、一番被害のない場所に倒れていてくれた。時期的にも、もっと前なら田んぼの稲があったし、数年後だと新しい家が建っていたかもしれない。木が倒れこんだ所は原っぱ状態だったから被害は皆無だった。ありがとう。気を使ってくれて・・・。壮絶な最期でした。
左:2011-04-10 トウヒの花?花期は5−6月とのこと。雌雄同株。
中:2011-05-18 下の枝にひっかかっていた不思議な何か・・・蛹?
右:2011-05-21 正体はトウヒの新芽がかぶっていた皮でした・・・
後日運搬のため幹を切断したところ。芯はほぼ腐っていた。
前年にびっくりするくらい沢山の実を実らせていたのは、残された時間がもう少しだということを悟ってのことだろう。